老化を止めることができたらいいなぁ~!
って、誰でも一度は思ったことがあるはず。
最近の研究で、老化の原因の1つが〝オステオポンチン〟というタンパク質が、老化と深い関わりがあると判明しました。
今回は、『オステオポンチン』とは何か?増える原因や現段階で減少させる方法をご紹介していきます。
永遠のテーマ〝若返り〟 オステオポンチンが 多いと老ける
最近の疫学研究論文で、ニューヨーク大学の博士らの研究が話題になりました。
その内容は、100歳を超えていて、これまで大きな病気を引き起こしたことがないグループと、
一般で70代グループの2グループ間で、オステオポンチンの量を比較した実験をしました。
結果は、100歳超えの「健康長寿」グループが、圧倒的にオステオポンチンの量が少ないことが判明しました。
このことから、体の老化が進みにくい人、健康的で年をとっている人には、
オステオポンチンが少なく、生物の老化を進める原因の1つがオステオポンチンだと言えるのです。
他にも、テレビ番組「たけしの家庭の医学」の放送で、テレビ局と共同である実験を行いました。
健康に問題がない60代の人に集まってもらい「骨密度、認知機能、血管年齢、血中オステオポンチン」などを測定した結果、
骨密度や認知症などの観点で、老化が進んでいた人の方が、血中オステオポンチンの量が多いという傾向でした。
骨密度の年齢 | 血中オステオポンチン |
60代で骨密度は実年齢並み | 9.26ng/ml |
60代で骨密度は80代並み | 27.06ng/ml |
結果、老化が進んでいる人の方が、オステオポンチンの量が3倍近くも多いという結果になりました。
オステオポンチンは なぜ増える?
私たちの体には、いろいろな老化原因があると言われています。
なども原因の1つだと言われています。こちらの記事も合わせてどうぞ。
最近になって、メディアや雑誌などで注目を集めた老化物質「オステオポンチン」というタンパク質。
今日、初めて聞く方がほとんどでしょうが、増える原因を少し説明しますと。
まず、オステオポンチンは私たちの体にとって、とても大切なタンパク質なのです。
「オステオポンチン」は「オス」=『骨』の意味で、「ポンス」=「橋」の意味になります。
これは、カルシウムとコラーゲンを結合して、骨を形成する役割を果たしている物質。
他にも、免疫を活性化させ、体を外敵から守る重要も役割を果たしています。
私たちは、生まれた時から、必要に応じて各、臓器や部位でオステオポンチンが作られているのです。
例えば、転んで足を怪我して傷口から血が出たとします。
この時に、オステオポンチンがそこで生成され、免疫を活性化せることで傷口を直すように働きかけるのです。
ですが、体を守ってきオステオポンチンも、あるキッカケで老化を促進させてしまうことになるのです。これも少し説明をしますと。
体の「Tリンパ球」という細胞の一部が、年齢や加齢とともに異常化する性質があります。
これらの原因で、本来オステオポンチンを出さないはずの細胞が異常をきたし、大量のオステオポンチンが血管を通り、全身にめぐります。
結果的に、私たちの老化スピードを早めてしまうことになるのです。
肥満の人は オステオポンチンも多い
アメリカの医学研究専門誌に掲載された情報によると、内臓脂肪を蓄えている人には、オステオポンチンの量が多いという結果となりました。
実験内容は、脂肪分を多く含んだエサを与え、内臓脂肪をつけさせたマウス。
一方は、脂肪分の少ないエサを与え続けたマウス。
この2匹を比較したところ、脂肪分が少ないエサを与えたマウスには、「異常化したTリンパ球」はほとんど存在しなかった。
逆に、脂肪分を多く与えたマウスからは、「異常化したTリンパ球」が大量に見つかったとのこと。
結果的に、2匹のマウスからは血中オステオポンチンの量に大きな差があったのです。
これらの実験は、私たち人間にも置き換えることができます。
心当たりがある人は、内臓脂肪を減らしましょう。
スーパーですぐ買える! 老化を防ぐ食べ物
内臓脂肪を蓄えないことが、現段階でオステオポンチンを増やさない策とも言えます。
オステオポンチンを直接、取り出す技術があればいいのでしょうが、今は技術開発の段階ですし、最近になって知られたこと。
今後、私たちが生きている間に開発されるのを期待しましょう。
なので、私たちにできることは、食生活で異常なタンパク質を発生させないことが、老化のスピードを遅くすることにつながるのです。
さらに、年齢を重ねるごとに代謝が落ちて内臓脂肪もつきやすくなります。
オステオポンチンを減らす食べ物を積極的に取りましょう。
オステオポンチンを 減らす食べ物
食べ物 | 効果 |
青魚類
イワシ 秋刀魚 マグロ サバ など |
青魚には、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)が多く含まれており、必須脂肪酸の1つです。中性脂肪が内臓にくっつくのを防いでくれる効果があります。
私たちは、これらの物質を自ら作り出すことができないので、外から摂取する必要があります。積極的に取りましょう。 |
アーモンド
クルミ ベーゼルナッツ マカダミアナッツ ピスタチオ ピーナッツ など |
ナッツ類には、ビタミンB6が多く含まれおり、脂肪燃焼を活性化させる効果があります。
スーパーに行けば、たくさんのナッツ類を置いていますが「無塩&素焼き」がおすすめです。 味付けしてある方が美味しいですが、塩分を取りすぎてしまうので注意が必要。またアーモンドには、ダイエット効果や便秘対策、老化防止などの効果で注目されています。目安は1日20〜25粒。︎ 美容や老化対策にいいアーモンドの記事はこちらです。 |
唐辛子
大根 ごぼう キャベツ オクラ など |
食物繊維が多く含まれている食材を食べましょう。食物繊維には、腸内の脂肪を包み込む働きがあり、外へ排出する効果があります。
また、食物繊維には善玉菌のエサになり腸内環境を整えてくれます。ダイエット、便秘の改善、血行促進の働きで代謝を上げるなどの効果があります。 |
トマト | トマトには魅力的な効果がたくさんあります。トマトに含まれている「13-oxo-ODA」という物質が中性脂肪の量を抑制、かつ脂肪の燃焼を活性化させる働きを持っている。
また、ダイエット効果、抗酸化作用による老化対策、生活習慣病の予防に有効。トマトジュースでも栄養素を補えるとのこと。だだし、100%で無塩or減塩のものが良い。 |
オリーブオイル | オリーブオイルには「オレイン酸」が含まれており、脂肪燃焼を助ける働きがあります。
また、悪玉コレステロールを下げる働きや、抗酸化作用でアンチエイジング効果、ダイエット効果など、良い効果が認められてます。 油自体も酸化しにくいので、家庭の油をオリーブオイルに置き換えてみてはどうでしょう。1日の目安は、大さじ1〜2杯が目安。 |
緑茶 | 緑茶には「カテキン」が含まれており、 脂肪の燃焼を促進する働きをもち、脂肪の吸収を抑える効果もあります。
また、このような効果も期待できる。認知症の予防、脳梗塞の予防、糖尿病の改善など。 |
いかがですか。
これらの食材はスーパーに行けば必ず売ってあるもの。
積極的に摂取して、内臓脂肪を溜め込まない食生活にし、オステオポンチンを減らしていきましょう。
今回は【判明!老化の原因物質「オステオポンチン」を減らせ】をご紹介しました。
ぜひ、実践してみましょう。